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progress ~東リべ卍~R18~

第25章 rat



「なるほど」


「そんだけか?」


「ああ、十分だ。」


「たとえ1人でもボスは強ぇぞ。
テメェら4人で勝てんのか?」


九井はククっと笑いながらドアノブに手をかけた。


「クリスマスが楽しみだな☆」


「なんで大寿くんを裏切るんすか?」


タケミチはふと感じた疑問を呟いた。

九井は顔だけ僅かに振り向いて口角を上げた。


「俺は強ぇ奴が好きなだけだ。
もっと知りたきゃ、あと10万用意しな。」



九井が出ていってから、また4人の間に異様な空気が流れる。


「…タケミっち。俺は大寿を襲うためだけに1人になる時を知りたかったわけじゃねえ。」


「え?」


「八戒が大寿を殺すって言ったな?
殺すならいつだ?」


「えっ…と……あ!大寿くんが1人になる時!クリスマスの夜だ!」


「…これで八戒を止められるな?」


「…稀咲…そのために動いたのか?」


「?…仲間を助けるために動いて何が悪い?」


「!」


でもこいつ…
何を企んでやがる…?!



「ここにいる4人で八戒を止めて、大寿を潰す。
クリスマスの夜の隠密決戦だ。」


稀咲はそう言い放ったが、
突然目を伏せた。


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