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progress ~東リべ卍~R18~

第25章 rat



その破片を真っ直ぐ稀咲に向けて
鋭く睨む。


「マイキーじゃねぇだろ。マイキー君な?!
それから、三ツ谷君、場地君、ランさんな?!
いくら隊長でもテメェは俺らとタメなんだ。
調子こいてんじゃねぇぞ?!」



「ち…ふゆ…」


タケミチは見たことも無いほど殺気立っている千冬に息を飲んだ。

そのとき、スっと自分の喉に
ステーキナイフが当てられた。


「おいおい、内輪揉めはご法度だろ?」


僅かに顔を向けると、半間だった。


「テメェらが破んなら俺も暴れちゃうぞコラ♡」


「…チッ」


千冬は舌打ちをして手を下ろした。


「俺らがテメェらと組むメリットは?」


「黒龍の中に内通者がいる。
時間を無駄にすんのは嫌いだ。ついてこい。」


そうしてついていった先には、
本当に黒龍の内通者的な立ち位置の男がいた。


「絶対バレないようにしてくれよな。
バレたら俺の命ねぇからさ…」


「大丈夫だ。ここにいるメンバーは絶対に口外しねぇ。それより分かったのか?」


そう言って稀咲はその男に金を渡した。


「…ああ。総長の動きだろ?」


「ああ。黒龍を潰すならまずは大寿を知りてぇ。一日の流れだ。何時にどこで何してるか。それでだいたいどんな奴かわかる。相手を知れば攻略も楽になるだろ?」


なるほど…
とタケミチはつい関心してしまった。


「…俺は総長の付き人だったから大抵のことはわかる…まず総長は…」


その瞬間、ガチャと扉が開いた。
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