第24章 revere*
「隆…」
「ん?」
「わかった。」
「っ!」
「楽しみにしてる…」
そう言ってどこか妖艶さを纏った笑みを浮かべるランに、まだ落ち着きを取り戻していない鼓動がまた跳ね上がった。
「… ラン。
じゃあ…これで手術頑張れるな?」
「うん。ありがとう隆!大好き!」
いつものその笑顔に、三ツ谷も思わず頬を緩めた。
いつかのあの日、
もう二度と聞けないだろうと思っていた
その言葉。
ゆっくりと上体を支えて抱き起こし、
しっかり向き合って抱き締める。
「俺も…大好きだ。」
きっとこれは…
アイシテル
そういう意味に違いないだろう。
ILoveYou と、いつかランが書いてくれた
あの文字が脳裏に蘇る。
本当にずっと、永遠に一緒にいたい。
この先の未来でも…
ずっと
アイシテル
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