第24章 revere*
ハァハァと2人で全身で息をし
懸命に呼吸を整える。
隆の身体が…すごく熱い…
抱き締められながら、まずそんなことを思った。
けれど、自分もきっと同じくらい熱い。
「は…ぁっ… ランっ…平気か?」
「うん…でもっ…違った意味で…いっぱい目眩がっ…」
その言葉に、三ツ谷の小さな笑い声が首筋に押し付けられている口から聞こえた。
「やっぱ俺…ダメだな。
労わってやろうと思ってたのが嘘みてぇに乱暴になっちまってた…ホント…アホすぎんな…悪ぃ…」
「そんなことないよ!すごく優しさ感じたよ?」
「は…?」
三ツ谷はゆっくりと顔を上げ、
目と鼻の先でランを見つめた。
「これが優しいってお前…正気か?」
「うん…」
「……。」
三ツ谷の眉間にシワが寄り、
徐々に肉食動物のような獲物を狙った鋭い眼光に変わり、ランは息を飲んだ。
「なら… ランが全回復したら…
もっともっと全力で凄くしていい?」
「…え?」
「もっと激しく、乱暴に…
俺が…やりたいように……。
きっと楽勝だろ?」
そう言ってフッと笑う三ツ谷が
今までにないほど色っぽくて思わず目を瞬かせてしまった。