第24章 revere*
「でも手術したら…しばらくは…できなくなっちゃうんだよ?それに…」
隆にもっともっと勇気づけてほしい。
してくれたらなんだか…
全部うまくいきそうな気がするの…
「私ね…正直、不安で仕方ないんだよ…」
そう。本当は泣きそうなくらい不安で
どうしようもなく不安で…
もしもこのまま…
彼の温もりも忘れちゃったらと思うと…
「ラン…」
三ツ谷は顔を歪めているランの頭を撫でた。
「そんな顔すんな。
わかってっから。」
「・・・」
「だから…強がりだけはよせ。」
そう言ってランをストっとベッドに押し倒す。
すると、ランの不安げな表情が
嬉しそうな笑みに変わった。
「・・・」
あーあ…何やってんだ、俺。
まんまとお前のバイブルに嵌められてる?
でも…押し倒しちまったもんは仕方ねぇよな?
いや……
そうじゃねえ。
きっとランは
ずっとずっと強がってきた。
だから…
少しでも俺が…
「不安を取り除いてやるよ、ラン。
でも覚悟しろよ。あと、あんま声出すな。」
「……わか…った…」
小さく開いたその唇を勢いよく塞いだ。
さっきのお返しとばかりに
瞬時に舌を割入れて口内を蹂躙した。
何度も、何度も角度を変えて
ランから漏れる
儚げな甘い吐息に耳をすませた。