第24章 revere*
「そういうのじゃないって…いつのまにそんな…積極的になったんだよ…」
「…ダメなの…?」
「ダメだ。だって」
その瞬間、言葉を遮るようにランに唇を重ねられた。
「っん…!」
唇の隙間から、ランの舌が割り込んでくる。
追い回すように絡め取られ、両頬を包まれた。
「んっ…っは!まっ…」
奥から味わうようなキスに、
思わず身を委ねたくなったが、
三ツ谷は懇親の力でランを押しはがした。
「っは…ぁ…待て待てっ!」
「どうして?」
「これ以上したら…っ…」
言葉につまる三ツ谷を
懇願するような表情で真っ直ぐと見つめるランがあまりにも色っぽくて、体に熱が上ってきてしまっていた。
「これ以上…したら…
我慢できなく…なるだろ…」
三ツ谷は口に手の甲を当てながら目を逸らした。
「…いいよ。」
しばらくしてから聞こえてきたその声に唖然とする。
「…は?」
「だって…万次郎の部屋は
この建物とは別の離れにあるし…」
「っ、ばか、そういう問題じゃねぇだろ」
確かに万次郎は、以前真一郎がバイク弄りなどで使っていた、庭の離れに位置している倉庫みたいな所を部屋として使っている。
しかし、気にかけているのはそんなことではなくて、
単純にランの身体を心配している。