第24章 revere*
残された3人が先に席につく。
「ねぇ…ホントなの?
ラン…手術するって…」
「そんな嘘つくわけないじゃん」
万次郎がそう言って冷茶を飲んだ。
エマは万次郎からのメールで知ったのだ。
そのことばかりが気にかかり、補習が全然頭に入らなくて、こんな時間まで長引いてしまった。
「実はランね…最近おかしなとことかあったの…。一緒に料理してても、味付け間違えちゃったり、2回も同じ工程しちゃったりとか…」
「え…?!」
「あぁ。俺も気付いてたよ。気付かないふりしてたけど。こないだの肉じゃがだって、明らかにしょっぱかったし。」
「うん… ランも驚いてたけど、あれはラン自身が砂糖と塩を間違えたんだって最後まで気付いてなくて…」
「えっ……」
三ツ谷は驚愕の表情を隠せない。
さっきはほとんど俺が料理しちゃってたから
何事も無かったのか??
やっぱり脳の外傷が祟って
医者の言う通り手術を…
急いだ方が……