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progress ~東リべ卍~R18~

第24章 revere*



みるみるうちに鍋にはポトフの具材でいっぱいになり、あとは煮込むだけになった。
とてもいい匂いがする。


「隆が旦那さんだったら奥さんめちゃめちゃ幸せだろうね。料理もできて裁縫もできて子守りもできるなんてさ。」


パーフェクトすぎて
どこか怖いくらいだ。


「じゃー俺を旦那さんにしてみる?」


「えっ…」


目を見開いて横を見ると、目を細めたどこか艶っぽい真顔がこちらを見下ろしている。


「やだ?」


「え……い、いいの?」


「いいぜ。ランなら。」


「…っ!」


ドキドキと鼓動がうるさくなる。
そんな真顔でこんなことを言われるなんて、1ミリも想像してなかった。


「でも隆…私多分、すっごく甘えちゃうよ?
なんでもやれちゃう隆に、本当になんでも頼んじゃうかも…」


「ふはっ!それは困る!」


突然笑顔になってケラケラ笑いながらポトフに味付けをしだした。


「まぁでも…そんな日常も…楽しそうだな…
きっとガキはランに似て……」


ランはその後の言葉を息を飲んで待つ。

なんて言ってくれるんだろう?

私に似て…可愛い?優しい?強い?


すると三ツ谷はボーッと鍋をかき混ぜながら
無機質な声を出した。



「気味の悪ぃユニークな絵を描くピカソみてぇな画家志望かな…で、俺がいくら絵を教えてもきっと」


「えっ!ちょっと待って何それぇ?!」


「バカお前。ピカソは褒め言葉じゃねぇか」


心底楽しそうに笑う三ツ谷にムッとする。

発言がとにかく予想外すぎた。
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