第24章 revere*
家に到着し、万次郎の後を三ツ谷がついて行くと、ランはリビングのキッチンでエプロン姿で料理をしていた。
「ただいまぁ〜」
呑気な感じで声を出した万次郎に、
気が付いたようにランが振り向いた。
「っわ!隆まで…っ…おかえり!」
「ただいま…っつーか…
ランお前…料理なんてしてて大丈夫なのか?」
「え、大丈夫だよ。なんで?」
「なんでって…」
「隆も夕飯食べてくよね?
ルナマナちゃんはご飯あげて寝かせといたよ!
手洗いうがいちゃんとして席についててね〜」
「え?!いつの間に…ごめん。世話かけたな。
つーか俺も手伝うよ」
三ツ谷は手洗いうがいを済ませると
特攻服の上を脱ぎ、ランの横に並んだ。
「じゃー俺はのんびりテレビでも観てまーす」
万次郎はソファーに寝そべってリモコンを掴んだ。
そんな万次郎をよそに、ランは三ツ谷に微笑んだ。
一緒に料理をするなんて
なんだか久しぶり。
キュンキュンバイブルの1ページに追加かな?
「ところで何作ってんだ?」
「えっとね、ポテトサラダはもうできてて、ハンバーグとポトフは作り途中。」
そう言いながらハンバーグのタネを捏ねていると、三ツ谷は野菜を切り出した。
それが相変わらずとても手馴れていて美しくて目を見張る。