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progress ~東リべ卍~R18~

第24章 revere*



万次郎を後ろに乗せて走りながら、
三ツ谷はザワつく心をなんとか抑えて冷静になろうと努める。


「…何か隠してやがるな、柚葉」


「ん?」


「考えてみれば、黒龍との和平成立…
簡単すぎたし。
なぁ、マイキー?」


「・・・」


「…?マイキー?」


万次郎はどこを見ているかも分からない目で
ボーッと流れていく街を見ていた。


「ちょっと止めろ、三ツ谷」


「ん?どうしたよマイキー?」


バイクを止めると、万次郎はてくてくと
歩いていく。


東京卍會 そう描かれた特攻服の黒い羽織が
夜の暗闇に紛れて、儚く消え入りそうに見えてしまった。




「……半分になっちまったな…」


「…え?」


「創設メンバー」



ポツリと静かに言ったその言葉に
何も言えなくなる。




「俺さ……どこ目指してんのか…
わかんなくなっちった…」



「…マイキー」


「黒龍なんてほっとけよ…」



「・・・」



「三ツ谷……お前はさ……」




その背が、
異様に小さく寂しげに見えた。
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