第24章 revere*
大寿は当然、酷くふてぶてしい態度だった。
テーブルに足を投げ出してふんぞり返っている。
その背後には乾青宗と九井一が立っていた。
向かいのソファーに三ツ谷が腰を下ろし、
その背後に、八戒、タケミチ、千冬が立っている。
「初めましてだね、大寿くん。」
「てめぇがウチの弟たぶらかしてる三ツ谷か!」
「ずいぶんな言い方っすね」
「殺すぞてめぇ」
全身のタトゥーと、その威圧的なオーラにタケミチはまた怯みそうになる。
ピリピリとした空気が流れた。
「で?話ってなんだよ?手短に言えよ?」
「八戒は黒龍に渡す。金輪際関わらねぇ」
その言葉にタケミチは目を見開いた。
「え?!三ツ谷くんそれ話違くないっすか?!」
「ハハッおもしれぇな!
それを止めに来たんじゃねぇのか?!」
「その代わり柚葉を解放しろ」
「「?!」」
「タカちゃん…なんでそれを…?」
「大寿くん。柚葉になんかさせてんな?」
目を細める大寿を、三ツ谷が真っ直ぐ睨む。
「八戒はずっと柚葉を守ってきた。
兄貴の暴力からな。」
「…おもしれぇ冗談だな!」
「八戒はアンタにビビって東マンを抜けるんじゃねぇよ。柚葉を守るためだ!」
その瞬間、大寿の拳が三ツ谷に飛んだ。
「三ツ谷くっ!」
「タカちゃん!」