第24章 revere*
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タケミチはポケットにどら焼きを忍ばせながら
心底緊張していた。
千冬と話し合った結果、
未来を変えるためには八戒の東マン離脱は絶対に阻止するべきだと言う結論に至り、
そして…今日の幹部会議の日を迎えた。
ランは来ていない。
聞くところによると、
まだ度々体調が優れないとのこと。
脳神経外科に通っているらしい。
ドラケン「幹部全員集まったな?」
スマイリー「まさか八戒が黒龍総長の弟だとはな」
ムーチョ「知ってたんだろ、三ツ谷?」
三ツ谷「・・・」
半間「黒龍とかメンドくせー」
稀咲「やるしかねぇだろ」
八戒も登場し、ピリピリとした異様な空気が立ちこめる。
ドラケン「みんなも知ってる通り、タケミっちとランが黒龍の頭にボコられた。つまりこれは、黒龍の宣戦布告だ。」
スマイリー「舐めやがって。やっちまおうぜ。」
ムーチョ「黒龍なんて1回ぶっ潰したチームだ。余裕だろ」
三ツ谷「潰したのは九代目。十代目は別物だ。」
スマイリー「だいたいよぉ!八戒!てめぇはなんで黒龍のシマにタケミっちもランも連れてくんだよ?」
三ツ谷「ランだけは例外だ。唯一黒龍の総長にシマ入んの認められてる。総長の妹つまり八戒の姉と親友だから、昔っからよく家にも遊びいってたみてぇだし。」
その言葉に全員の眉がぴくりと動く。