第24章 revere*
*
ランの今日の精密検査には、
なぜかアングリーが付き添っていた。
「ねぇなんでソウヤがついてくるの?
私一人で大丈夫だよ?」
「いーじゃんか別に。俺今日暇だし。
それに、マイキーや三ツ谷たちにもついてくように言われてんだよ。つまりは護衛だよ。今日はみんな幹部会議だからね〜」
「そうみたいだね…
でも別に護衛なんてしてもらわなくても…」
「何言ってんだよ。なんかあったら大変だろ?」
「…そっか。ありがとう」
みんな心配症だなぁ…
と思いながらため息を吐く。
しかし、実際まだたまに頭痛や目眩が起こることが多々あることは確かで、ラン自身も少し不安に思ってはいた。
会議にも出席したかったなぁ…
みんな何話すんだろ?
八戒も…どうなるんだろう?
そもそもこうなったのって全部自分のせいだ。
なんでタケミチを連れてっちゃったんだろう
あそこらへんが黒龍の縄張りだって
わかってたのに…
柚葉たちが家に誘ってくれたから
大寿はいないとばかり思ってついうっかりなんて
そんなのなんの言い訳にもならない…
そして病院の前に着くと、
なんと今度は春千夜がバイクと共に佇んでいた。
「え!!なんで春千夜までっ…」
「お疲れ様です、ランさん」
ニッコリ笑ってそう言われ、
どこまでみんな心配症なんだと思ってしまった。
けれど、どれだけ自分が東マンに愛されているのかを知って、胸が熱くもなった。