第24章 revere*
「稀咲はやっぱり場地さんの仇なんだな?」
「ああ。間違いねえ。
ハッキリと未来の稀咲の口から聞いた。」
「ぜってーぶっ殺す!!!
でも…今じゃねぇ…
稀咲率いる参番隊は隊員数100人…
さらに元バルハラから新設された陸番隊もいる。
それに対して俺とお前は新造壱番隊。
まだ上手く機能してない。」
「…雲泥の差だな。」
「ああ!ワクワクするな!タケミっち!」
そう言って千冬は立ち上がった。
「お前はこれから、誰にも負けねぇ壱番隊を創るんだ!
ゼロからのスタートだけど、お前ならできる!」
その言葉に、タケミチの瞳が揺れる。
なぜこんなにも千冬は
自分の心を元気づけてくれるのだろうかと思った。
「黒龍だろうが稀咲だろうがぶっ潰せ!
俺が最後まで支えてやる!」
そう言って差し伸べてきた手を見つめる。
「それが、全部を話してくれたお前への
俺の答えだ!」
「…千冬……」
「相棒!これからもよろしくな!」
ありがとう…
千冬…
「よーし…やってやんぜ!相棒!」
タケミチはその手を力強く握った。