第23章 rebel
「激しいことすんなってマイキーに忠告されたばっかだかんな…。これ以上はしばらくお預けだな。」
「っ…。辛いなぁ。」
正直な心の内を漏らすと、三ツ谷が優しげに目を細めてこめかみにキスをした。
「ぶっちゃけ俺も苦しくてヤベェけど、お前の体が1番大事だから。我慢する…」
「……。ねぇクリスマスは一緒に過ごせる?」
「ん?あぁ、もちろん。
今年もイブは皆でパーティすんだろ?」
そう。実は毎年イブの日は東マンの皆でパーティ…というよりただ集まって騒いでバイクふかしたりしているだけなのだが。
「イブは万次郎筆頭にそうなるだろうけど、25日のクリスマスは隆んちで過ごしたいな。ルナマナちゃんも一緒に。」
2人きりとは言わずに、妹たちのことも忘れずに加えてニッコリ笑うランに、三ツ谷はますます愛しさが込み上げて、いますぐ押し倒したい欲を懸命に抑えた。
「うん。そうしよう。」
ニッコリ笑って頭に手を置くと、ランから「そういえば…」と不安そうな声が漏れた。
「ん?」
「八戒のこともそうだけど…私は…柚葉のことが心配で…」
「柚葉がどうかしたのか?」
「…やっぱり大寿に…昔からDVされてたんだと思う。今回のことで確信に変わっちゃって…。八戒もあんなに怯えてて…DV以外にも、柚葉も何かされてるんじゃないかって。」
ランは悔しそうに唇を噛み締めて泣きそうになっている。