第23章 rebel
「マイキーが止めてくんなかったら俺…
今頃死んでたかもな…」
「・・・」
「下の奴らにはカッコつけときながら…
実は俺が1番カッコ悪い奴だった…
このことはマイキーしか知らねぇ。」
三ツ谷は、自分を止めた時のマイキーの言葉を思い出した。
"三ツ谷!お前が今やることはこんなことじゃねえだろ!!ランのそばにいることだろ!!寝ても覚めても、あいつの傍に…。井の中の蛙に戻るつもりかよ!!しっかりしろ!冷静になれ!"
「……そうなんだ…でも私のために怒ってくれるのは嬉しいよ。それに元はといえば私が迂闊にタケミチ連れてたのが悪いし」
「お前のせいじゃねえよ。
つーか、傍にいてやれなくてホントごめん。
目ぇ覚ました時ちゃんと俺がいなくちゃだったのに…
しかもまさかよりによってアイツらが…」
「はははっ、でも半間と稀咲も意外と良いヤツらでけっこー面白かったよ。」
すると三ツ谷はパッと体を離して
ランの顔を両手で包み上げた。
「もう俺の前でほかの男の話すんな。
誰だろうと殺したくなる…」
睨むようにギラついているその目付きにゴクリと生唾を飲み込んだ。
「あ…ごめっ」
噛み付くような口付けを落とされた。
少し離れては、また重ねられる唇を、ランは自分からも啄んだ。
「んんっ…」
「は…… ラン…」
次第に貪るような口付けになり、互いに激しく舌を絡ませ合った。