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progress ~東リべ卍~R18~

第23章 rebel



「じゃー俺ら先帰ってるからさ。三ツ谷とゆっくり帰んな」


ドラケンが気を使って万次郎たちと共に出ようとする。
万次郎が促されながらもニッコリ笑って振り向いた。


「三ツ谷、ランを無事うちに返してな?
安静にって言われてんだから激しいことしちゃダメだぞ」


その言葉に一気にランは顔が熱くなり、目と口を大きく開けたまま固まってしまった。

バタンと扉が閉まり、嵐が去ったような静けさが訪れた。


「ラン…」


ポカンとしていた顔のまま三ツ谷の方を向くと、
三ツ谷の瞳は苦しげに揺れていた。


「…抱き締めてもいいか」


ハッとして1つ頷くと、身体を気遣うようにギュッと強く抱き締められた。

ランは涙腺が緩みそうになりながらもそっと抱き締め返す。


「ずっとこうしたかった…」


「…隆……ごめん…心配かけて…」


やっぱり落ち着く…
こうしているのが…


しかし三ツ谷の体は、今まで感じたことの無いほど熱かった。

ドラケンの言っていたように、誰よりも怒りや悲しみを堪えているのだろうと思った。



「さっきドラケンはあんなふうに言ってたけどさ…
実は…1番最初に黒龍に攻め入ろうとしたの…
……俺なんだ…」


「え?!」


「それを…マイキーが必死で止めてきた。
今の黒龍がどんなにやべえ奴らか分かってるはずだったのに…お前見てたら理性ぶっ飛んじまって…」


耳元で儚げに囁かれたその事実は衝撃だった。
目を見開いたまま何も言えなくなる。
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