第23章 rebel
アングリー「遅れてごめんねラン。大丈夫ー?」
スマイリー「危うく俺も黒龍殺しに行っちまうとこだったぜぃ」
ムーチョ「俺もだ。よく知らねぇ連中だが。だいたい八戒の野郎は何してる」
春千夜「それよりランさんの顔色が良さそうでなにより。」
「みんな…ありがとう。」
ランは正直まだ頭がぐらついていたが、無理に笑顔を作った。
「とりあえず、近々幹部会で話を纏める。
八戒にも話聞かねぇとな」
万次郎が思いのほか真剣に言った。
「あぁ、そーだ、万次郎。
私の怪我のこと、お爺ちゃんには言わないでね?」
その言葉に、万次郎は少し複雑そうに笑って頷いた。
「そうだな…連れてかれちゃうもんね。今度こそ…」
しばらくして、医者から帰っていいとの承諾がおりた。
しかし、神経の方の精密検査などを後日受けに来るようにとのことで数日は自宅で安静にしているようにと言われた。
くれぐれも暴走族ごっこなどしないように!
と医者はピシャリと言った。
どうやら中学生の、ごっこ遊びだと思われているらしい。
よく本気の殺し合いにまで発展してる世界ですとは言えない。