第23章 rebel
「マイキーさ、昔、不良の時代を創るって言ったよな?
あいつの言う通り東マンはデカくなったよ。
クスリ、売春、裏カジノ、闇金…
あらゆる犯罪に手ぇ染めて、どデカくなった。」
一虎は遠くを見つめて顔を険しくしている。
たくさんの高いビルの灯りがチラチラ光る
そんな東京の夜の景色が見える。
「でもよ…でも…
これがマイキーの創りたかった時代か?
これが場地の守りたかった東マンかよ?!」
"俺が不良の時代を創ってやる"
"一人一人がみんなの為に命を張れる
そんなチームにしたい"
万次郎や場地の言葉が
夜に溶け込んでいくように木霊した。
「あの頃のあいつらはこんな東マン望んでなかった。
そうだろ?タケミチ。」
タケミチは涙を流しながら頷いた。
そうだ…
違う…!!
「俺の大好きだった東マンは
こんなんじゃない!!
いつでも…キラキラしてました…!」
「うん。俺たちの東マンを取り戻すぞ」
その後、一虎の車で走りながら
情報を整理していくこととなる。
マイキーは変わり果てた。
東マンが変わったのはマイキーが変わってしまったからだと一虎は言った。
そしてなんと、タケミチが捕まっている間に、ぺーやんもパーちんも殺されたらしい。
しかもマイキーの指示だという。