第5章 refine
「はぁ…はぁ…三勝二敗で俺の勝ちぃ…」
「はぁ…いやそれ俺じゃね?はぁ…はぁ…」
「はぁ…俺のこと忘れてね?…はぁー…」
ドラケン、三ツ谷、パーちんはまだそんなことに拘っているようだ。
「っお!つぅか!ランの水着姿やべーな!
トップクより似合ってんじゃね?!」
ドラケンがようやく気がついたように言った。
「うんうん。やっぱスタイル良いし、ランはモデルになるべきだよ!」
三ツ谷の言葉に、皆目を丸くする。
「モデルかぁ。そりゃいいな。んで東マン広めてくれよ」
「いやメディアに族なんてことバレたらヤバくね?」
「いやむしろ好感度上がるかもよ?いつか俺の創ったブランドの服を着させんだよ」
「「マジかよ!!」」
ランのそんな姿を想像しながらなんとなく皆顔を赤らめた。
「エロいの作れよ三ツ谷!」
「水着も作れよ三ツ谷!」
「下着も作れよ三ツ谷!」
「あぁん?!」
「おいてめぇら!!!」
バゴンッ!!
「うっ!」
ランの投げたマリンボールが思い切りドラケンの腹にぶつかった。
「てめぇらの脳みそは喧嘩と女しかねぇのか?!」
「ははっ!それはまさしく正論だな!」
いつの間にか本気のドッヂボールが行われ、そのあまりにも凄まじい乱闘に、周りの客たちはどんどん離れていっていた。