第5章 refine
ランが初めて一虎に出会った時の第一印象は、幼げなベビーフェイスのくせに、どこか危なげなものを孕んでいる…そんなギャップが奇妙だと思った。
喧嘩っぱやくて生意気。
でも話し方は穏やかで笑顔も多い。
場地と共に出会って、そこからいろいろあってつるむようになったわけだけど、初めは1人が好きな、どこか闇を抱えているような少年だった。
でももう今では、仲間思いで義理堅くて本当に良い奴だと思っている。
(privatter 一虎番外編参照)
「そろそろ私も水浴びしよっかな〜
一虎も行こっ!」
「えぇー俺もぉ?さっきちょっと水浴びしたからそれだけで充分なんだけどぉ」
「私のビキニ姿見てられるんだからいーでしょ!」
一虎を立ち上がらせて、ドラケンたちの方へ行く。
「けーんー!!三ツ谷くーん!!春樹ー!!」
大声で呼ぶと、全員息を切らしてこちらに戻ってきた。