第22章 rapidly
そんなこんなで引いていくと、
なんと先に春千夜が上がってしまった。
春千夜「くくくっ…やったあ」
ムーチョ「てめぇ…2度も俺を出し抜くとはいい度胸だな」
春千夜を睨んでいるムーチョからアングリーが引いた。
アングリー「うっお!…マジかよ」
その反応はわかり易すぎて、
ムーチョからアングリーにババが渡ってしまったようだ。
そしてたちまちムーチョは上がってしまった。
「うへぇー!どーしよー!!」
ランはアングリーのカードに交互に触れては何度も迷うが、アングリーのキレ顔はもちろん変化なしで全く掴めない。
「もう!ちょっとは表情変えてよね」
スマイリー「無理言うなよ。こいつはキレ顔か泣き顔しかできねぇんだから」
泣くとスマイリーの100倍強くヤバい奴になるらしいが、今はそんなことどうだっていい。
「ええいっ!!…え!!うそ?!」
アングリー「っしゃあぁ!あがりぃ〜♪」
結局最後まで負けたのはランだった。
ぺーやん「はいっ!まいどまいど〜」
ぺーやんたちは賭け金を精算している。
スマイリー「じゃーお待ちかねの罰ゲームだけどぉ」
「っえ!ホントにやんの?!」
アングリー「お手柔らかにしてあげなよ?」
なにがいいかな、と言うスマイリーに全員が考え込む。