第22章 rapidly
ドラケン「んー。この肉団子うめぇな」
「でしょー?隆と作ったんだ〜
ほとんど隆が味付けしてくれたんだけどね〜」
万次郎「出たよ〜隆隆って!隆狂かよお前はっ」
ムスッと頬を膨らめてプイと拗ねる子供のような万次郎に、三ツ谷が苦笑いする。
〆の麺も食べ終わったところで、食ったらすぐ寝るどこまでも子供な万次郎を放っておいて、皆でババ抜きをした。
「9人でババ抜きなんて初めてだよ。
なんかキンチョーする…」
そう言いながら神妙な面持ちでアングリーから1枚引こうと手を伸ばす。
アングリー「安心して。俺はババを持ってない」
スマイリー「そーゆー事言うなバカかアングリー」
「ハハッ相変わらず素直で優しいなぁソウヤは。」
次々にみんな引いていくが、
誰がババを持っているかが未だ掴めない。
みんな表情を隠すのが非常にうまい。
ドラケン「・・・」
三ツ谷「……早く引けよドラケン」
ドラケン「ぜってーお前が持ってるだろ」
三ツ谷「はぁ?何を根拠に」
ドラケン「てめぇさっきから怪しすぎんだよ…」
恐る恐るドラケンが1枚引く。
ドラケン「……っ…」
ドラケンの眉がぴくりと動き、三ツ谷がニタァと笑った。
どうやら三ツ谷が持っていたのは本当だったらしい。