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progress ~東リべ卍~R18~

第22章 rapidly



スマイリー「はあ?」

アングリー「じゃあ取っておきの話をしてあげようか」


「うんうん!してして!!」


ランはたちまち目を輝かせる。


アングリー「俺ら、待ち合わせた場所に 全く同じ服を着て登場した事数知れず。しかも家に帰って着替えてリビングに降りたらまた同じ服。」


スマイリー「そうそう。だからもう諦めてる。その日の気分が一緒なんだよな。」


「なるほど…いつもあえてお揃いにしてるわけじゃないんだ」


アングリー「あとは二人とも別の旅行会社でそれぞれの友達とツアーを申し込んだら、場所・日程・工程全く同じ。しかも買ってきたお土産5種類も全く同じ。」


「えええー!!すっごーい!!さすが双子!」


スマイリー「最悪なのは、どっちかが怪我すると、怪我してねぇ方のその箇所も痛くなることがある。アングリーが右足切っちまったときは、俺の右足も蚯蚓脹れができた!」


「ええ?!やば…なにそれ…」


アングリー「急に無性に食べたくなるもんも一緒だったりするよ。観たい映画も読みたい漫画もいつも一緒。」


「いいなぁ…楽しそうだなあ。」


スマイリー「そうでもねぇよ?うんざりすること多いしな」


「でもすごく羨ましいよ。
私は一人っ子だったし…。」


(まぁここに来てからは万次郎たちが兄弟みたいなもんだったけど、生まれた時からずっと一緒ってのはやっぱ羨ましい…)


寂しそうに言うランに、
2人は真逆の顔で同時に肩に手を置いてきた。


「「じゃー俺らが兄弟になってやる!」」


2人の声が重なった。
こんなところもさすが双子だと思った。


「うん!ありがとう〜!ホント大好き!」


アングリー「しぃ〜!三ツ谷に聞こえるよ」

スマイリー「ほんとデリカシーがねぇな赤ずきん」


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