第22章 rapidly
家に到着し、
広い座敷にテーブルを並べて皆が大鍋を囲む。
「「カンパーイ!!」」
メンバーは、万次郎、ドラケン、三ツ谷、柴八戒、ぺーやん、河田兄弟、ムーチョ、三途春千夜、そしてランを含めた10人。
鍋作りは三ツ谷も手伝ってくれた。
さすがにこんなに大きな鍋料理を作るのは初めてだったので本当にランは助かったと思った。
もちろん三ツ谷は料理も上手いのだ。
なんでもできるパーフェクトマンだとつくづく感心してしまう。
八戒「んー!やっぱタカちゃんの作る料理うめぇ〜」
「私も作ってんですけど?!てか八戒ホントよく食べるよねぇ…」
ぺーやん「それより麺が食いてー」
スマイリー「アホか?麺は最後の〆だ、ハゲチャビン」
アングリー「よく噛んで食べないと危険だよ」
河田兄弟は双子でパッと見はそっくりなのだが、
なぜか兄のナホヤ…通称スマイリーは笑顔の下の心は鬼と称されているように常にニコニコ顔なのに性格はいつもキレている。
対して弟のソウヤ…通称アングリーはぶちギレ顔の天使の心と称されているように常にキレ顔なのに性格はいつどんな時も優しい。
それが面白くてランはこの双子が大好きである。
「2人とも、美味しいー?」
アングリー「うん。ヤケドしないようにねラン」
スマイリー「ガキじゃあるまいしするかよボケカス」
「ソウヤは私に言ってくれたんだよ?」
スマイリー「じゃーランはガキなんか赤リボン」
アングリー「それを言うなら赤ずきんちゃんだよ」
「…あーなんなんだろこの双子。足して2で割ったら丁度いいんだけどな。まー面白いからいいんだけどね。ね〜もっと喋って!」
ランは二人の間にグイグイと座る。