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progress ~東リべ卍~R18~

第22章 rapidly



「花垣武道!!
顔上げて皆に挨拶しろ!!」


万次郎の言葉に、タケミチは顔を上げた。



"君なら姉さんを救える"

"みんなを助けてくれ、泣き虫のヒーロー"

"お前に託す…"


"俺が東マンのトップになる!"




数々の言葉が蘇り、タケミチは歯を食いしばりながら涙を零した。


俺はほんっとに泣き虫だ!

でも!!!


まだ東マンを変えれる!!!




「よろしくお願いします!!!」



天に向かって大声でそう言い放つ。



ドラケン「おいおい何泣いてんだよ、締まんねーな」


三ツ谷「あーあ。また刺繍入れ直しだよ」


マイキー「…顔上げすぎだ、バカ。」


皆が呆れたように笑う中、
ランはタケミチを呼び止め、隅の方に引っぱった。


「っあ!ランさん…や、ヤバいっすよ」


「うん、わかってる…ごめん…
でも、未来の話なんて万次郎にできるわけないし、こういうふうに円満に組織が大きくなるのは避けられないんだよ…」


「そ、そうすけど…でも稀咲は…」


「ねぇ、私ね、思ったんだけど……」


ランは真剣な面持ちで続ける。


「とりあえず現時点でこっちの世界ではこうなってる。
表面上はそんなに問題は無いように見える。
万次郎も一虎を殺さなかったわけだし…
だから、もしかしたら未来はいい方向に変わってるかもよ?」


その言葉に、タケミチの鼓動が跳ねる。

なるほど…
その可能性はある…
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