第21章 rise*
扉を開けた瞬間、
視界に入ってきた光景に驚愕する。
机の上にランさんが押し倒されてる?!
んで三ツ谷くんが覆い被さって…
ランさんを押さえ付けて、き、き、
キス?!してるのか?!
バッと瞬時にこちらを向いた2人も
目を見開いて唖然としている。
「あ…あ……」
タケミチが何も言えないでいると、
「失礼しやしたーっ!!」
後ろからペーやんによってピシャリと扉を閉められた。
「だから言ったろうが!タケミっち!!」
「ご、ご、ごめんなさ……ど、どどうしよう」
一気に顔が真っ赤になって狼狽しているタケミチにため息を吐きながらも、ペーやんも顔が赤くなっている。
「とにかく!何も見なかったことにするんだ!
い、いいな?!」
「は、はいっ!」
とにもかくにも…
エロ本やエロ漫画なんかよりも
もっともっと卑猥な光景に見えてしまった!
今まで見た中で1番衝撃の強いワンシーンだったかもしれない!
だって!何しろ俺は!
ドーテーなんだぞ!!!
しかも一応26歳。
なのに……
たった15歳の男女に……
ま、負けてる?!
あんなシチュエーションに
なったことだってねぇぞ?!
あまりの衝撃の強さに
目眩がしそうになり、
思わず両手で顔を覆った。