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progress ~東リべ卍~R18~

第21章 rise*



階段を降りていたタケミチは「あ!」と声を上げた。


そーだ!俺としたことがすっかり忘れてた!

場地くんの御守り、
結局ずっと俺が持ってて…
ランさんに渡さなきゃと思ってたんだ!


「なんだ、どうした?」


ペーやんが目を丸くして顔を覗き込んでくる。


「俺、ランさんに用事あることすっかり忘れてて!ペーやんくんごめん!先に帰っていいっす!」


「ちょ、ちょい待てぃ!!」


「っえ?」


強く腕を掴まれてしまった。
ペーやんはいつもの倍恐ろしい声色で言った。


「今行かねぇ方がいい。」


「え?なんでっすか?
だってまだきっと部室にいますよね?」


「てめぇ…察しが悪ぃな。わかるだろ!
だいたい明日でいーだろ」


「は、はい?わかりませんよ。
とにかくもう何週間もたっちまってるから、明日より今日っすよ!俺、行ってきます!」


「っ!!おい!タケミっち!!
マジで殺されるぞ!!」


タケミチは一目散に階段を駆け上がっていってしまった。


やばい…!!
ぜってーやばい!!


そう思ったペーやんは必死に追いかけていく。



タケミチがついに部室の前に辿り着いてしまった。


「っ!ちょっと待てタケミっ」


ガララッー…!!


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