第5章 refine
場地は1人、ホーク丸を引いて汗だくになりながらガススタへの道のりを歩いていた。
「はぁ…はぁ…チクショー…
なんで俺がこんな目にっ。アホマイキーめ…」
「おっ?!またさっきのダサ坊じゃん!」
「まさかガス欠ー?!」
「てか1人ぃー?」
げらげらと笑いながら現れたのはさっきの暴走族連中だった。
「次見かけたら燃やすって言ったよね?」
さっそく喧嘩になってしまい、場地1人でこの人数はなかなか厳しかった。
「はー…しぶてーなこのガキ!」
「とりあえず原チャぶっ壊しちゃうー?」
1人がホーク丸をバットで壊そうとしてきたため、場地はハッとなってホーク丸に覆いかぶさった。
「てめぇら!マイキーの愛車に手ぇ出したら殺すぞ!」
マイキーの大事にしてるものに指1本触れさせたくないという気持ちがそうさせた。
「うぉりゃぁぁああー!!」
ドガっ!!
バットは思い切り場地に当たり、男たちの表情が引き攣る。
「お前うそだろー…」
「マイキーの愛車には…ぜってー触れさせねぇ!」