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progress ~東リべ卍~R18~

第21章 rise*



しばらくランさんが何冊もの参考書の説明などを場地さんにして、軽く勉強を教えていた。

場地さんはどういうわけかマジで1年留年していた。

つまり俺と同じ1年生だが、本当はランさんと同じ2年生というわけだ。


で、こん時からもうすでに俺は気付いてしまった。


場地さんて……
ランさんのことぜってー好きじゃん!!


俺は昔から人間観察が得意な方だ。
表情や仕草、声色や顔色、その他もろもろで、
その人が何を考えているのか大抵わかる。


場地さんはランさんに確実に惚れている。
でも、ランさんはきっと他に想い人がいるのか、はたまた恋愛には無頓着なのか…
場地さんは片思いなんだな…そう思った。



「あ〜もうっ!なんっでまたそこ間違えるかなー!
なんか頭使ったらお腹すいてきちゃったわ。
ペヤング食べよーっと」


「な?!それは俺のために買ってきたやつだろ?!
どら焼きあるから待ってろ!」


「え?!マジ?!やったあ〜!!
圭介のくれるどら焼きほんっと美味しいんだよね!」



そう。こうしてランさん用に
常にどら焼きまでストックしている始末だ。

この場地さんが……
いろいろ意外すぎてちょっと笑えた。
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