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progress ~東リべ卍~R18~

第21章 rise*



場地さんの差し出す麦茶を一気飲みしたあと、
俺の事を上から下までジロジロと見て

「名前は?」

と言った。


「あ…松野千冬…です…」


「ちふゆ?……へぇ…可愛い名前だね」


「え……」


「こいつは月乃ランっつって、俺と同じ創設メンバーの一人で東マンの相談役兼取締役なんだ。あと、昔っから東マンの男以外はみぃんな敵で、俺か総長マイキーが認めた男としか喋んねぇどころか、殺しちまうから」


「えっ?!」


場地さんのサラッと言った説明に唖然とする。
この人が東マン創設メンバーで幹部?!
女の子なのに?!?!

でもよく見ると…卍の入れ墨あるし…

てか男みんな敵で殺しちゃうとかなんだよ!
そんな強えーの?!



「東マンに入りたいってゆーけどさぁ…
千冬、あんたは仲間のために命を張れる覚悟はあるの?」


「……え…」


ランさんの真剣な瞳が真っ直ぐ突き刺さる。


「仲間1人がやられたら全員で命を懸けても守る。
あんたにはその覚悟があんのかって聞いてんだよ」


"東マンは仲間が1人やられたら全力でそのチームぶっ潰しに行く。覚えとけ!
こいつは俺の仲間だ。
今度手ぇ出したらチーム丸ごとぶっ潰すぞ!!"


場地さんの言葉を思い出して、
俺は気が付くと力強く返事をしていた。


「そっか。じゃー圭介んとこの壱番隊でいーよね?」


「おう!よろしくな〜千冬ぅ〜」


上機嫌な場地さんに肩に腕を回される。

え…こんなあっさり?


のちのち聞いた話では、
隊の編成など、細かいことも全部ランさんが担っているらしい。
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