• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第21章 rise*



「東京卍會 壱番隊隊長 場地圭介だ」


そう言ってメガネを外し、髪を下ろした。

今までのガリ勉とはまるで別人に見えた。


そしてたった1人で20人全員を
あっという間に倒した。



「いーかてめぇらぁ
東マンは仲間が1人やられたら全力でそのチームぶっ潰しに行く。覚えとけ!
こいつは俺の仲間だ。
今度手ぇ出したらチーム丸ごとぶっ潰すぞ!!」



その背は、何者にも尊厳を持たず、己第一でイキって生きてきた俺にとって、初めて自分を圧倒した、初めて自分より遥か上の存在に見えた。



「千冬ぅ、ペヤング好き?」


「え?!あ、は、はいっ!」


「うちここの5階だからさ、寄ってけよ」


「マジッすか?!うちここの2階っす!」


「ハハッなんだよ、同じ団地かよ」


「は、はいっ!」


初めて敬語を使ったのもこの人だった。

初めてカッケェと思った人も
初めてついて行こうと思った人も

場地圭介だった。



「あ?!ペヤングあと1個しかねぇじゃん!」


「じゃっじゃあ俺いらないっすよ…」


「半分こな?」




その日に俺は初めて月乃ランとも出会った。
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp