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progress ~東リべ卍~R18~

第20章 rage



「俺は場地と残る…みんな行ってくれ」


そう言ったのは一虎だった。


「俺の起こしたことだ。
自分でケジメをつけたい…」


少しの沈黙の後、万次郎がわかったと言ってくるりと背を向けた。


「マイキー…許してくれなんて言えねぇ。
真一郎くんのことも、場地のことも…
一生背負って生きていく…」


そう言って一虎は頭を下げたが、万次郎は何も返さず、振り返ることなくランに言った。


「行くぞ、ラン」


しかしランは泣きじゃくりながら場地の手を離さない。


「ラン、行こう」


三ツ谷がランの両肩に手を置く。


「やだぁ…っ…」


「ラン」


「やだぁぁああ!!うぁぁあああん!」



手を握ったまま場地の体にしがみつき
掠れた声で泣き叫ぶ。


とめどなく流れる涙が、
冷たい場地の首筋に落ちていく。


三ツ谷が無理矢理ランを抱えようとした時、一虎が場地とランの手に自身の手を重ねた。


「…っ……」


重なった手に僅かな温度を感じる。
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