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progress ~東リべ卍~R18~

第20章 rage



タケミチが脱ぎ捨てた上着のそばに落ちているものを、万次郎がゆっくりと拾った。


「タケミっち…このお守りを…どこで…」


「集会の時…神社で拾ったんですよ…」


「!お守り?」
「それって!」


ドラケンや三ツ谷も近付いてきた。


ランは、場地の手を握ったまま、その手が無意識に震え出した。


「場地…ずっと…持ってたのか…?
"あの日"のお守りだ…」



"俺らの全てをお前に預ける。
時代を創れ、マイキー"



中一のあの日…7人で神社で決意を交わした
その時の映像が蘇る。


「東マンを創ったのは俺じゃない。場地だ。
誰かが傷ついたら皆で守る…
一人一人が皆を守るチームにしたい…
そうやってできたチームだったな…」


万次郎の目から涙がこぼれ落ちて行った。


「場地くんはずっと1人で戦ってたんすね…
その日の約束を守るために…っ…」


タケミチも千冬も三ツ谷もドラケンも、
そして一虎も…
涙を流しながら場地を見つめる。


「ごめんな…場地…」


万次郎が呟いたのと同時に、
パトカーのサイレン音が聞こえてきた。
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