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progress ~東リべ卍~R18~

第20章 rage



「なんだよ…ずっと笑ってろって言ったろうが…」


"お前はそのまんまでいろよ。
ずっと…そうして笑ってろよ"


"え?!なに?!聞こえない"


"もっと笑えっつってんだよ!!"


"え?!キャハハハハなにそれぇー!
圭介も笑いなよ!八重歯可愛いし!!"



あの夜のバイクの上でした会話が
2人の中でリフレインした。



「お前のブラバの後ろ…すげー気持ちよかったぜ…」


場地は八重歯を出してにっこり笑った。


「また…乗せるよ?…何度でも!」


「……また乗りてぇな…」


「乗ってよ!…お願いぃ…っ」


ランは下唇を強く噛みすぎて、
血が滲み始めていた。

それを見ながら場地は悲しそうに顔を歪めた後、どこか懐かしそうに笑った。


「あぁ…そうだ…あんとき…
キスして…ごめんな…
三ツ谷のこと殴っときながら俺は……」


「え…」


そっか…あのとき隆を突然殴ったのは
やっぱりそういう事だったんだ…


「大好きだ、ラン」


「…っ!」


「ホントはずっと…言いたかったんだ…」


場地の握る手に僅かに力が入った。
その手首のミサンガが切れていて、ランはハッとなってミサンガごと強く握り返した。
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