第5章 refine
「もー!みんなおっそい!!」
「お前が早すぎなんだよラン!」
「あれ?圭介はー?」
「マイキーのガス欠原チャをガススタに持ってってる。」
「えー…かわいそー…なにパシってんの万次郎!」
「ジャンケンに負けたのはあいつだよー?」
「・・・」
そこに私がいなくてよかった、とランは相変わらずの万次郎の勝手さにため息を吐いた。
「なぁお前のブラバ、俺にも乗せてくれよ」
「うん!もちろんいいよ!!」
三ツ谷の言葉に、ランは大きく頷く。
「っあ!ズリいぞ三ツ谷!
ラン!俺にも乗せろっ!」
「「俺にも〜!!」」
「あんたたちはダーメ!
私はずっと今まで三ツ谷くんに乗っけてもらってたんだから三ツ谷くんだけはOKなの!」
「チッ!贔屓女め!」
「なんだとコノヤロー!!!」
ランがこめかみに青筋を立てたとき、三ツ谷が肩を叩いた。
「じゃあさ、ランの後ろに乗っけてよ」
「あ…うん!」
ドラケンたちは競争だと言って海に突っ走って行ってしまった。