第5章 refine
マイキーに気圧された暴走族連中は、
「ま、えーわ」
「次ハマで流してんの見かけたら単車も全部燃やしちゃうかんなー」
と去っていった。
「どうするよ?やっちまう?」
「いーね、10人くらいなら瞬殺だろ?」
場地と一虎が納得いかない表情で零すと、
三ツ谷がため息混じりに返した。
「やめとけ、もう行っちまった。それに、ランがきっと待ちくたびれてる。早く追いつかねーとキレられるぞ」
「そーだな。
ま、ぜーんぶ原チャ乗ってるマイキーが悪い」
ドラケンの言葉に、
「間違いねー!!」
と一同大笑いし、とりあえずランの方へ追いつくためまたバイクを走らせた。
一虎「みんなヌルいんだよなぁー。あんな奴らヤっちまいやいいのに」
場地「だよなー。マイキーもドラケンもつるんでから大分丸くなったよ」
しばらく走っていくと、マイキーが、「あれ?」と声を上げた。
「…どーしたん?」
「ガス欠みたい」
「ウソだろ?!」
「あんだけ遠出するって言ったのに?!」
「マジ計画性ねーなマイキー」
「ガススタ行ってこいよ」
「俺ら海先に行ってっから」
「あ〜、これは一大事だな〜東マンの一大事だ!」
「いやいやいやそれはお前1人の…」
「俺一人の問題じゃねぇ!つまり!ガススタ行く奴はジャンケンで決めよう!」
さすがは天上天下唯我独尊男マイキー。
結局理不尽なジャンケンで決めることになり、負けた場地がしぶしぶ1人でガソスタへホーク丸を引っ張っていくことになった。