第20章 rage
「マイキー!!!」
ドラケンも駆けつけようとするが、半間に邪魔をされてしまう。
「俺は英雄になるために敵を殺す」
ガッ!!
ドガっ!!
「マイキーくん!!」
タケミチは顔面蒼白になりながら叫ぶ。
(卑怯じゃんか!!
手足押さえつけて…あんなの喧嘩じゃねぇよ!)
「敵を…殺す?」
マイキーがドス黒い声でゆっくりと喋りだした。
「そんなことで…兄貴を殺したのかぁ"?」
その言葉に、一虎が一瞬止まったとき
ググッ!!
ドンッ!!
メキッ!!
万次郎は脚に絡み付いた奴らごと一虎を一蹴した。
3人ともその場で気を失い、動かなくなった。
しかし、手負いの万次郎もその場に崩れ落ちた。
「おい!マイキーが座り込んだぞ!」
「あんだけ血ぃ流してりゃ当然だろ」
「今ならやれるんじゃねーか?」
「おい動かねーぞ!マジでいけんじゃねぇか?」
「てめぇらついてこい!!マイキー潰すぞ!!」
丁次が仲間を引き連れて一斉に走り出した。
ランは急いで万次郎まで到達し、
覆いかぶさった。
攻撃をする労力が今は出ない。
「おいラン!!っ…く!」
「ラン!!…くそっ!退けてめぇら!」
三ツ谷やドラケン、千冬やタケミチたちも全員駆けつけようとするが、半間たち一派に邪魔をされてしまう。