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progress ~東リべ卍~R18~

第20章 rage



全員をなんとか叩きのめしたところで、
黒マスクの男が目の前に立ち塞がった。


「次の相手は俺だ。月乃ラン」


「はぁ…はぁ…お前は確か…丁次…!」


バルハラ幹部の黒マスク。
丁次は驚いたように目を見開いた。


「まだ会うの2度目なのに、俺の名前知ってんのか。
へぇ…流石だなぁ…。
でもすげー疲れてんなぁ。ふっ」


ランは何十人も1人で相手していたため、流石に息が切れてきていた。


「セコいんだよお前ら。武器なんか持ちやがって」


「ウチらは女にも容赦ねぇからな!
行くぞおらぁぁあああっ!!!」



ブンブンと振り回す棒を瞬時に避けながら攻撃を飛ばしていく。


「チッ、てめぇホントに女かよ」


「女じゃねぇよ!」


「あぁ?」



ドゴッ!!
ザシュッ!!


「くそ!ちょこまかうぜぇ!」


ランの俊敏な動きとガードになかなか攻撃が当たらない。


しかし、丁次が突き刺すように棒を放った瞬間、それを避けるランを狙って蹴りを飛ばし、ランはすっ飛んで行った。

踏みつけるように何度も丁次の蹴りが飛ぶ。


「ランさん!!」

「っ!!くっそ…あいつっ!」
「ラン1人に何人当ててんだよ」


タケミチの声に、三ツ谷やドラケンも反応する。

しかし、到底近寄れないほど自分たちにも敵がまとわりついている。


「っく……」


「うわ…まだやれんのかよ…」


ランは足を振り払い、
ふらつきながらも、なんとかまた応戦体勢に入った。
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