第20章 rage
「阪泉くん。
まずは今日の仕切り、
引き受けてくれてありがとうございます。」
万次郎の言葉に、阪泉は不敵な笑みを浮かべた。
「はん。くだらねぇ喧嘩なら俺が潰すぞぉー」
両チームの代表前に!!
という言葉を合図に、ドラケンと一虎が出た。
「腕に自信のある奴 5対5のタイマン。
それとも全員で乱闘。
どっちにするぅー?」
「バルハラの売ってきた喧嘩だ。
そっちが決めろや一虎。」
「あん?」
「俺らの条件は1つ!
場地圭介の奪還!
東マンが勝利した暁には、場地を返してもらう!」
ドラケンの力強い発言に、ピキっと一虎のこめかみに青筋が立つ。
「は?場地は自分でうちに来たんだぞ?
返すも何もねーだろーが。」
「場地を返してもらう。それだけだ。」
「…あ"?」
「それだけだ。」
有無を言わせぬドラケンの威圧感に
一虎は頭に血が上り、拳を握った。
「てめぇ…上等じゃねぇかよ…」
凄まじい殺気を放ち出す一虎に
阪泉が立ちはだかった。
「おいおい、ここで争う気か?」
どがっ!!
間に入ってきた阪泉を
一虎が一瞬で殴り気絶させてしまった。
その光景に誰もが目を見張る。
「ヌリィ〜なぁ〜
仕切り?条件?てめーらママゴトしに来たのか?
バルハラはてめぇらを嬲り殺しに来たんだよ!!」
「「オオオオオオオオオー!!!」」
その瞬間、一気に乱戦になってしまった。