第20章 rage
「準備はいいかぁあー?!?!
主役のぉ!!登場だぁあ!!!」
阪泉の言葉で、双方の門から
東京卍會 そして バルハラが入ってくる。
ギャラリーたちがまたざわつき始めた。
「マイキーだ!月乃もいる!」
「無敵の番そろってんとこ初めて見た!」
「ランちゃーん!」
「ラン!」「ラン!」
「「ラン〜!!!」」
「え…なんでランさんコールが始まってんの…」
タケミチの言葉に、千冬が苦笑いした。
「そりゃあだって… ランさんだぜ?
不良の世界で知らねぇ奴はいねぇし、この世界じゃアイドルみてぇに有名になっちまっててもおかしかねぇだろ?」
「へ、へぇ…まぁ確かに…」
「引き抜こうとしてるチームも多いんだぜ?
強くて頭のキレる女1人いるだけでそのチームの株が上がる。」
「それでいて可愛かったら尚更そうだろうな…士気も上がるだろうし…」
ランはいつも通りの赤いゴールド刺繍のスカーフを頭に巻き、万次郎が腹に巻いているのと同じサラシを胸に巻いてへそ出しの短パン姿。
その上に特攻服を羽織り、白い編み上げブーツを履いている。
そしてそこかしこからの
ワーワー聞こえるランコールには…
もちろん男嫌いのランは顔を顰めて睨みまくっている。
そんな所もファンたちを逆に煽っているようだった。