第20章 rage
決戦当日…
「え?!何この人たち?!」
タケミチは目を見張った。
「みんなギャラリーだよ」
そこには、いかにもガラの悪いどころか悪すぎる不良たちがわらわら集まっていた。
いろいろな特攻服が見受けられる。
「東マンVSバルハラ。
今日の抗争の勝者が東京のトップに1歩近付く。
東京中の顔役みてぇな不良がみんな注目してんだよ。」
千冬の説明に、タケミチは
確かにヤバそうな奴ばっかだ…と身震いする。
「たとえばあそこの2人組は灰谷兄弟。
ひと声かけりゃあ100人以上が集まる六本木のカリスマ兄弟。
で、あそこのデブは上野仕切ってるガリ男。バケモンみてぇにつえーらしい」
他にもヤバそうな奴らがいっぱいいて
タケミチはますます緊張と恐怖が襲ってきていた。
「ははー!お祭りだなぁー!こりゃー!
東マンとバルハラがなんぼのもんじゃい!」
「「お疲れ様です!!!」」
突然現れ、そこかしこに頭を下げられているのは…
「俺が今日の喧嘩の仕切り任されてるICBM(池袋クリミナルブラックメンバーズ)の阪泉だ。」
「S63の大物。あいつが今日の仕切りだ。
阪泉も灰谷兄弟もガリ男も今日は大人しくしてっけど、本来東マンともバチバチのやべー奴らだ。」
「・・・」
(怖すぎる…こんな奴らがホントに大人しくしてんのか?)