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progress ~東リべ卍~R18~

第19章 redress




「兄貴なら…どうするんだろ…」


そう言って万次郎は悲しげに真一郎の形見のバブを撫でた。
キーにはランがあげたクマのぬいぐるみが揺れている。


「さぁ?そいつと語ってこいよ。
気が済むまでさ。」


ドラケンが静かにそう言うと、万次郎はバブに跨り、凄いスピードで走って行った。



少し、1人にさせてあげたいと思った。


「私、真一郎兄のお墓行ってくる。」


「こんな夜遅くにか?俺もついてこうか?」


「ううん、大丈夫。
私もちょっと、1人になりたいの…」


蚊の鳴くような声に、ドラケンは短く息を吐いた。


「こんな暗いし、気ぃつけろよ」


「うん、ありがとう堅。
一虎んとこにもついてきてくれてありがとう…」


「どこにだってついてくよ」


優しげに笑ったドラケンに、少しだけ表情を緩めた後、ブラバに跨って颯爽と夜道を抜けていった。
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