第19章 redress
「くっだらねぇ。
だいたいさぁ、仲間のために命を張れるチームにって、場地の言葉だぜ?その場地がよ、自分から東マン捨ててこっちへ来た。それでもお前らまだそんなこと言ってんの?」
"誰かが傷付いたら、みんなで守る。
一人一人がみんなのために命を張れる。
そんなチームにしたい。"
「仲間だよ。万次郎だって、こんなの望んでない」
「一虎、マイキーはお前と争おうとしたことが1度だってあったか?ねぇだろ。」
「う、うるせえええええ!!!」
夜の静寂の中、一虎の叫びだけが大きくこだました。
「そーゆーとこがムカつくんだよ!
ごちゃごちゃごちゃごちゃよぉ!!
ラン!てめぇはどんだけしつけぇんだよ!
いい加減にしろ!!」
はぁはぁ息を上げながらそう言い放ち、
一虎はランたちの横を通り抜けて歩き出した。
「とにかく、明後日の決戦で東マンは潰す」
「一虎…私、あんたのことも圭介のことも、
ずっと信じてる…」
「・・・」
一瞬だけ止まった一虎は、
何も言わずに行ってしまった。