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progress ~東リべ卍~R18~

第19章 redress




「急に呼び出してなんの用?」


ランとドラケンを前に、一虎は冷酷な視線を上目遣いに突き刺す。


「久しぶりだな、一虎。」


ドラケンはそう言ってから小さく息を吐いた。


「やめねぇか?こんな抗争。」


ピクリと一虎の眉が動く。


「てめぇまで何言って」


「お前に勝とうが負けようが、
俺は笑えねぇよ」


「こんなことしても…何も解決しないよ?一虎。
そのくらい分かるでしょ」


ランは睨むように一虎を見つめる。

ドラケンは一虎の近くに寄り、険しい顔で見下ろした。


「分かんねぇよ一虎…
なんでお前がマイキーを恨むんだ?
マイキーはお前に有利な証言したんだぞ?
そのおかげで早く出てこれたんじゃねぇかよ。
ここにいるランだってそうだ。
こいつらがどんな思いで…」


「私のことはいいんだよ、堅。」


「ごちゃごちゃうるせぇよ、どいつもこいつも。
……2年間、俺の大事な2年間、ずっと塀の中だよ。」


「「・・・」」


「俺はもう、あの頃の俺じゃねぇ。」


「それでも俺らはお前の仲間だ!」


「一虎!私たちがあのとき神社でした約束、覚えてないの?何があっても私たちは東マンの創設メンバー。あんたの代わりはいないんだよ!仲間のために命を張る…一虎は何に命を張ってるの?」


「は?仲間だよ。
俺の今の仲間はバルハラなんだから」


「本音を言えば、私は一虎にも東マンに戻ってきてほしいよ。」



その言葉に、一虎は一瞬目を見開いたあと、ハハッと笑った。
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