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progress ~東リべ卍~R18~

第18章 rapport



その日の夜は、
ランは万次郎の部屋に赴いた。


「っおー!やったぁあー!!
お菓子お菓子ーッ!!
ああこれ俺の好きなやつ!あ、これも!」


「こんなに食べれないから
万次郎いてくれて良かったよ〜」


万次郎は夕食後だというのに
デザート感覚で全ての菓子袋を開けて貪り出した。

ランもその隣でお菓子を食べだす。


「ねぇ万次郎…あのね…
今日…圭介と一虎に会ったんだ」


万次郎の眉がぴくりと動き、
一瞬手が止まったが、すぐにまた動き出した。


「…大丈夫だったか?」


もごもご咀嚼しながら問いかけてくる万次郎に、ランは小さく頷く。


「うん…別に何も…。
ただ、やっぱり31日の意思は変わってないみたい。
池袋の阪泉君にも会っちゃったし…」


「・・・」


万次郎の咀嚼音だけが響いている。
早くも2個目のお菓子に手をつけている。


「でも万次郎…私やっぱり…
圭介とはやり合いたくないよ…
だって…」


「わかってる。」


「っ…」


やっぱり万次郎も同じ気持ちなんだ…
圭介は…今でも変わらず私たちの仲間だもんね。


「ねぇ…31日…本当にやる?…どう…する?」


恐る恐る問いかけると、
万次郎は立ち上がり、冷蔵庫から水を取り出して
1つをランに投げた。
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