第18章 rapport
「もう1回、聞いてきてくんねぇか?」
「え?」
「あいつ…一虎に…。
俺を殺したがってんだろ」
「・・・」
「お前が言っても、それでも変わんねぇならさ…」
万次郎はグイッと水を飲み、
勢いよくテーブルに置いた。
「俺だって、腹括るよ」
「…万次郎……」
ランも1口水を飲み、
目をつぶってしばらく考えてから
意を決したように口を開いた。
「わかった。堅ともう一度会ってみるよ」
万次郎は…
一虎とはやっぱり会いたくないもんね。
まだ…やっぱり…
許せてないんだ。
だけど、それでも、
やり合いにはなりたくないんだ。