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progress ~東リべ卍~R18~

第18章 rapport




「わぁあ〜っ!
やっぱ2人ともうまーい!!
ねぇ次コレ取ってよ!!」


やはり噂通りナホヤとソウヤは
UFOキャッチャーが上手かった。


「… ラン、お前…
教えてもらいに来たんじゃねぇの?
結局取ってもらってばっかじゃん」


三ツ谷の指摘に、ようやくランはハッとする。


「そそそそそうでしたっ!!!
ねぇ2人とも!教えて〜?」


「教えるも何も…こんなん練習あるのみだかんな」

「まぁでもモノの形とキャッチャーをまずはよく見ることだな。場合によってはぜってー無理なもんもあるし」

「例えばコレだと、狙うは輪っかじゃなくてここの部分。こっからこーして押すんだよ」


「ほうほう……」


ランは感心しながらも
一部始終を動画に収めたりしている。


袋にはどんどんお菓子やらぬいぐるみやらが溜まっていき、凄いことになっていた。
チラチラと他の客の視線も集まっている。
ルナマナは目を輝かせてキャッキャと騒いでいて、
三ツ谷まで「へぇ…」と感心してしまっていた。


「でもこんなにうちにあっても困るし…
もうその辺にしとけよ」


「まだダメだよ!私まだ1個も取れてないもん!」

「えぇ……」


どうやら負けず嫌いのランが
1つでも成功しないと終わる気は無いらしい。


「頼むよ神様…」

三ツ谷はそう呟きながら
ランの真剣そのものの闘いを
息を飲んで見守っているしか無かった。
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