第18章 rapport
「ハハッ!三ツ谷もいんじゃん。久しぶり。」
「一虎……」
「へぇ?妹と彼女とお買い物?
一瞬親子に見えたわぁ〜」
一虎は含み笑いを浮かべている。
「ルナもこれあげていいー?」
「お腹ペコペコなのかな?マナこれあげたい」
「おう…でも食うかなそんなの」
場地はルナマナのために場所をずらした。
ルナの取りだしたポップコーンをクンクンし始める猫たち。
気まずさと微笑ましさと妙な感情の入り交じったこのなんとも言えない空気に沈黙が流れる。
三ツ谷はため息を吐いていて、
一虎はニヤニヤしている。
場地はやはり動物が前だからか?笑みを浮かべながら「おっ!食ったな!」となにやらルナマナとやり取りしている。
「場地ってさぁ〜野良猫見つけんとすーぐ寄り道しちまうんだよなぁ〜昔っから変わってねぇよなぁー。勘弁してほしーよ、ったく。」
一虎の言葉に、ランは心の中で思った。
そうだよ…圭介は何も変わってない。
性格だって心だって中身は何もかも変わってないはず。
変わらず私たちの仲間…
そうじゃないの圭介?