第18章 rapport
いろいろ買い食いし、気になる店に入ったり買い物したりしながら竹下通りを出た。
「えっ…?!…うそ…」
「ん?どした?」
ランの驚いたような目線の先を見ると、
なんとそこには首のない天使の特攻服の後ろ姿が2人。
「っ!…あれは…」
「一虎と圭介だよ…」
「…マジかよ。」
「なに…してるんだろ?」
しゃがみこんで何かをしている場地と、その横に突っ立っている一虎が何かを喋っているように見える。
「さぁな…とりあえず向こうの道行こう」
「そうだね…」
すぐにルナマナを連れて踵を返そうとしたのだが、なんとルナマナは何かに気が付いたように大声を上げてしまった。
「っあ〜!ネコーっ!」
「にゃんこだぁ〜っ!!」
「「えぇっ?!」」
キャッキャとしたその声に気が付いた一虎と場地の顔がついにこちらを向いた。
やばい!バレた!
ランは一瞬焦ったが、
場地のしていることが見えて目を丸くする。
「ああっ…マナちゃ!…ルナち」
「… ランか?」
場地が少々驚いたような表情になる。
グイグイ近付いていくルナマナに引かれて近付くと、場地の手元には3匹の猫がいた。
どうやら食べ物をあげているようだった。